ポリエステルを使った事がない人は少ないと思います。大体1年ほど前、プロハリツアー(以下PHT)やポリプラズマ(以下PP)を皮切りに、多くのポリエステルストリングが発売・輸入されました。
今日は数多くのポリエステルストリングの中で生き残ったものは何か、勝敗の決め手は何だったかについて考えてみました。
注:個人的な見解ですので、若干偏りや間違いなどがありますが、その辺は見逃してください。
まず、表題のポリエステル戦国時代に突入する前は、スタンダードなポリと言えばプロハリ(以下PH)やアルパワー(以下AP)が挙げられました。特にAPはプロ使用率も非常に高く、完成されたポリだと言ってもいい気がします。
そんな中、バボラからPHTが発売され、ロングセラーのPHの後続モデルとして話題を呼びました。メイン展開が黄色、と言うのもインパクトがありました。次にシグナムプロからPP等が発売されました。特にPPは、ドイツの雑誌のストリングインプレッションで1位、という売り文句とともに、そのオレンジというカラーでPHT以上にインパクトがあり、恐らく興味本位で買った人数でいえば過去に例がないぐらい、と感じるほど色々な所で目にしました。売り場で思わず手にとってしまった方も多いのではないでしょうか。
そのほか、ポリスターのエナジーを含む色々なポリエステルが発売されましたが、やはりPPの話題性に埋もれてしまい、話題の中心に上がることは少なかったように思います。
それらと同時に、時期に開きはありますが、APを意識したと思われるシルバーのポリが多く出てきました。数えると結構な量になるので省略しますが、やはり本家には勝てず衰退していったものが多かったようです。
そして、ポリエステルブームも下火になってきた(ある程度定着した?)今、ポリエステル戦国時代を勝ち抜いて市場に残ったのは何か。
それは、PHTだと考えています。
PPはその色が故に、ラケットとの色が合わなかったり、何より単張りが少し高いですよね。実際、試合などで一番多く見るのはPHTです。もちろん、地域差や年代差もありますが、少なくとも自分の見解はこうなります。
尖った性能はありませんが、逆に言えばスタンダードなストリングと言えます。これからの標準的なポリはPHTになるのでは、と考えています。
やはり、切れるからポリを使う、と言う人にとって、安さは重要なファクターです。高いポリエステル、と言うのは、正直な所ユーザー層が曖昧なカテゴリです。ポリの打球感やスピンが好きだから使っている、というのは問題ありませんが、ただ何となくポリを使い、硬いから柔らかいポリに変えた、というのは間違った使い方です。
他にも、既存のポリに加工を施して発売する、というケースも多かったですね。ですが、やはりあまり売れなかったように感じます。この点では、値段は高いですがPPHEXは成功した少ない例だと思います。APフロロとか、APSPINとかありましたが、あまり話も聞かなかった気がします。
最後に、2度目になりますが、これは自分の考えですので、多少の偏見が入っている部分もあります。多くの意見の中の一つ、という程度に見てもらったほうが良いかもしれません。
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